世界遺産 富士山情報

富士山が日本の宝から、世界の宝Mt.Fujiへ

1994年、富士山は自然遺産での登録を目指し環境団体などが200万人を超える署名を集めたが、ゴミやし尿の問題が解決できず、候補地から外された。 続く、2003年には政府の検討会において「火山の地形として世界的に珍しくはない」との理由で同様に候補地から落選。 あきらめることのなかった委員会は、これを機に文化遺産を目指す方向に転換した。
それから10年、2013年6月22日富士山はついに世界の富士山となり、地元山梨県、静岡県では20年来の悲願達成となり県を挙げての祝賀ムードに酔いしれた。

カンボジアの首都プノンペンで開催された国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は、日本政府が推薦する「富士山」の審査を行い、「信仰の対象と芸術の源泉」として、高く評価し世界文化遺産に登録することを決めた。 文化庁によると、国内17件目の世界遺産。文化遺産としては13件目。自然遺産は4件が登録されている。
登録決定を受け、近藤誠一文化庁長官は「喜びや悲しみを分かち合ってきた日本人の美しい心のシンボルが富士山。文化遺産として認められたのは、日本人の誇りとなる歴史的な出来事だ」と語った。

登録は富士五湖や白糸ノ滝、忍野八海などを含む約七万ヘクタールが対象。古くから信仰の山とされ、荘厳な姿が江戸時代に盛んに浮世絵に描かれるなど、日本独特の芸術文化を育んだ。 昨夏に現地調査したユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)は四月、富士山を「日本の象徴であり、その影響力は日本をはるかに超えたものである」 と評価して登録を勧告した。